Omori midori Omori midori 2025年11月発売予定 | お申し込みはこちら | ごあいさつ 大森翠(以下翠ちゃん)は、自分の亡き後の作品の行く末の事をいつも気にかけていました。作品が傷まないように保管し、機会があれば人目に触れさせることを甥の私に委ねました。そして、命を懸けて描いた大切な作品のいくつかをアトリエに遺してこの世を去りました。叔母は、いつか自分の作品が世に認めてもらえる時が来るかもしれない、こんな作品を描く画家がいたのか、この画家は他にどんな作品を描いていたのか、もしそういうチャンスが訪れてもいくつも作品が残っていないとそれで終わり。だからとにかく一枚でも多くの作品を描くことが必要だと聞かされていました。それらをできるだけ永くいい状態で残したいとの思いで、絵の世界に疎い私にあれこれ説明しました。この作品集は、遺された作品の受け入れ先をみつけるために、美術館に翠ちゃんの絵を観てもらうための所謂カタログです。この作品集を手に取って戴いた方に、大森翠の作品にしかない何かを少しでも伝えることができたなら、やはり、それ以上の喜びはありません。最後になりますが、本画集用の制作に協力して戴いた、病院、学校、事業所、美術館、ギャラリー、個人、友人、親戚、出版に関わってくださった関係者の方々へ改めてお礼を申し上げたいです。そして、この画集作りを通して絵画の世界のすばらしさを教えてくれた天国にいる翠ちゃんに感謝し、この画集の発行を誰よりも翠ちゃんが喜んでくれていると信じたい気持ちでいっぱいです。 大森 剛 画集イメージ About 大森 翠 | Omori Midori 1945年大阪府吹田市に生まれる。京都市立芸術大学洋画科卒。卒業展で銀賞受賞。卒業後、フランス政府の給付留学生として国立ニース美術学校と国立パリ高等美術学校に学ぶ。京都市立芸術大学および京都造形芸術大学にて長年教育・研究に従事する傍ら、地域における造形教育にも尽力。留学後、国内外において個展・グループ展を多数開催。作品は京都市立美術館(現:京都市京セラ美術館)等に収蔵されている。晩年に至るまで創作活動を継続し、2022年に遺作展が開催された。 お申し込みはこちら 大森翠 画集お申し込みはこちら